チップを

歩きながら見ると、手押車の正面に、かばん一個500ユーロ、と書いてあった。


手押車の男と、我々二人と、中年の女性の四人は、エレベーターを使って表へ出た。


そしてタクシー乗場へ。


真夜中過ぎの駅にはタクシーが少ない。


ときどき入ってくるタクシーの中には並んでいる所へは来ないで、途中で立っている客と交渉しているのもあります。


それでも列は少しずつ短かくなって、やがて中年の女性がのり、次には我々のが来た。


さっきの男はトランクにかばんを入れ、屋根にはスキーを固定してくれました。


さて料金を。


さっきの手押車の表示を想い出した。


かばん一個500ユーロ。


500ユーロ×5は2500ユーロ。


これを私のマニュアルどおりに行えば、プラス500ユーロで3000ユーロが適額ということになります。


しかし私は、今回の海外旅行でどうしても私自身でその額に納得できなかった。

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